歯周病の治療
歯槽膿漏といった方が馴染みがあるかもしれせん。
歯槽膿漏、つまり歯周病はこんなところから気がつかれます。
・歯が揺れている
・口がくさい
・歯ぐきから血が出る
でも痛みがないので、見過ごされがちです。
そこが歯周病の怖いところなのです。
歯周病が、サイレント・ディジーズ(静かな病)と呼ばれ所以です。
歯周病の何が怖いの?
歯周病の怖いところは、歯だけでなく、全身に影響するところです。
1.歯を支えている骨(歯槽骨:しそうこつ)を溶かす
歯周病の原因になる歯周病菌は、その毒素で歯槽骨(しそうこつ:歯を支えている骨)を溶かすのです。ですので、歯を失う原因の第一は、むし歯ではなく歯周病なのです。
2.誤嚥性肺炎の一因になる
いまや肺炎は死因の第3位です。
細菌やウイルスが肺に入ることで起こす肺炎である「誤嚥性肺炎」もそれに含まれます。
3.全身疾患の一因になる
歯周病菌は、食べ物と一緒に飲み込まれることで、さらに歯ぐきの毛細血管から、血管に入って全身に運ばれます。
その結果、以下の病気の一因因なるのです。
・糖尿病
・敗血症
・心内膜炎
・狭心症
・心筋梗塞
4.認知症の一因になる
歯を失って噛めなくなることで認知症のリスクが2倍になるという厚生労働省の研究結果があります。
噛むことは脳へのいい刺激になるのです。
どうやって歯周病の治療をするの?
1.歯垢を専用の器具で除去します。
2.腫れが治まってきたら、歯石を除去します。
3.治療が終わりましたら、再発しないよう定期的なケアをお勧めします。